1月の絵


不思議猫
 
 


解説

中央にいるのは猫の綾麻呂です。
左下にあるのはタロットの1番のカードでマジシャン。パガドともいいます。手品師そして魔術師。帽子は無限記号∞のかたちをしていて、手は天と地を指しています。このポーズは天地万物の矛盾対立を全て受け入れつねに両極端をふまえることのシンボルなのです。
M.エンデの「鏡のなかの鏡」第二十四話にパガドが登場します。子供と手に手をとって新しい世界を探しに地平線に向かって歩いていきました。
「で、もしも見つからないなら、わたしたちが魔法で世界を呼び出すんだ」といって。



ガラス玉のなかにいるのは蝶をみている荘周です。夢を見ているのは私か?蝶か?という場面です。それを手前で猫が見ています。蝶と遊びたいのかもしれません。
その下にうつっているのは循環する宇宙を表わす陰陽の球体です。


右上は錬金術に出てくるフラスコのなかで生まれる小人ホムンクルスのイメージ。だけど猫のピッコロが入っています。その下にあるのは帆立貝。錬金術師のシンボルマークに使われたそうです。ホタテ好きの団吉が食べた後の殻ではありません。錬金術は化学の源流です。
そこに√-1と書き添えました。ルートマイナス1なんてありえません。したがって虚構の数、虚数。
数学では虚数を使うことでしか解けない問題があるそうです。答に至るためにはフィクションが必要とは面白いと思いました。数学なんて大嫌い×∞、学校というところと縁が切れても十なん年も夢でうなされたのですけど。

魔術には呪文が必要です。左上に書いてあるのはアインシュタインの方程式 Rij-1/2gijR=-kTij 、、、とても美しい方程式で、これが解けたら宇宙の謎が解けるのだそうです。なんのことやら分かりません、だから呪文です。

砂時計の上に猫が乗っています。時を司るのは神様なのですが、いたずらがすぎて猫がひっくり返してしまうこともあります。




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