吾輩たちは猫である : モデル猫の巻 

猫の親子と白猫D君


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ジェリクル母猫
(今月の絵 4月’02)
 

 
─控えめなハナグロちゃんの話─

きまって朝の8時頃にやってくるので、今朝も来る頃かなと外を見たら、家と道路の境界線の道路側にきちんとすわって、『入ってもいいでしょうか?』という風情で覗いていたことがある。
猫が遠慮したり礼儀正しいとどういうわけかちょっと物哀しくなる。
あとからわらわらと集まってきた他の猫たちと一緒に

いつしかおかあさん猫になっていた
ハナグロちゃん

 
 
 
 
さて、この白子猫と遭遇したのが白猫D君
白猫D君 「葉っぱぁ〜 お花ぁ〜」

普段は外に出たのことのない白猫D君。
見るものすべてが珍しく
冒険に夢中になっていると・・・

子猫 「あっ・・・ パパ、、、?」

白猫D君
「は? パパ、パ、、、?
ボクはパパゲーノじゃないよ。
そりゃあおしゃべりだけどさ。

キミは、なに?
だれですか?
真っ白で、尻尾があって、動いてる
エッ・・・もしかして、キミはボクですか?
でも、じゃあこのボクはだれ?」

白猫D君
「ふーん、パパ猫をさがしてるんですか。
でも
ボクはきみのなにものでもないんだよ。
猫はだれでも孤独なものさ。
強く生きるんだな、おチビちゃん。
フッ、、、」

ハードボイルドしてしまう白猫D君であった。

 

外が怖くて玄関の内から、
ぢぃーっと見ている
ピッコロであった。
 
パパゲーノは W.A.モーツァルトの歌劇『魔笛』に登場する陽気なお喋り鳥刺し男。お喋りがすぎるので口かせをはめられてしまう。それでも ♪フンフンフムフム と歌う(?)

白猫D君こと団吉も、このおしゃべり者!とかわいらしい口かせをはめられたことがあります。

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